建築確認申請がいかに大変か。
いろんな人の話を聞いても、ネットで調べても『大変』としか返ってこない。
ある程度の覚悟はしているが、一体どれくらい大変なのか。何がそんなに大変なのか。
建築確認申請書と添付書類
まずは県のホームページから建築確認申請に必要な書類をダウンロードする。
かなりの枚数だ。
内容も専門用語が多すぎてわからないところが多すぎる。
なんとか添付書類を揃え申請書と一緒に県の建築課に提出するが・・・
訂正箇所が多すぎる。
おまけに窓口の担当の人がログハウスのセルフビルドが初めてということで
言ってみれば素人と素人の挑戦だ。
違反建築物発覚
担当の人と何度もやり取りを重ねていく中、事態は思いもよらぬ方向へと進む。
今は便利なことに、Googleマップのストリートビューというものがある。
行ったことがない場所でも、遠い外国でもある程度ピンポイントでその場の様子を見ることができる。
担当の人がそのGoogleマップのストリートビューでうちの敷地を確認したらしい。
「敷地内に何か建物は建っていませんか?」
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ここから、建築確認申請は一旦ストップすることになる。
今から私がログハウスを建てようとしている土地は父親のもので、住宅と車庫とちょっとした倉庫がある。
当然住宅はちゃんとした手続きをして建ててあるが、担当の人から「敷地内に何か建物は建っていませんか?」と指摘されたのが車庫と倉庫だ。
DIYが趣味だった父親は車庫と倉庫を手作りしてしまった。
届出なしで。
本人も周りの私たちも何の疑問も持たず、ただ日曜大工で棚を作るみたいな感覚だったと思う。
20年経った今、それが違反だったと発覚した。
車庫は建物だ
車庫も建物扱いになり建てる場合届け出が必要になる。(10㎡以上)
工事届、建築確認申請と建築計画概要書(都市計画区域内の場合)景観条例の適合審査
が必要になる。
約20年前のこの土地が建築確認申請が必要だったかどうかは定かではないが
工事届だけは出さなくてはならなかった。
始末書と建築士による調査
始末書
始末書とは実に嫌な響きだ。
父親に書いてもらったが、まるで自分が悪いことでもしたかのようだ。
始末書・・始末書・・・
他に何か言いようがなかったのだろうか。
これは広さや工法など必要な項目を記入し、署名と捺印で完成。
添付書類の図面作成が厄介だったが、これもどうにか作成できた。
建築士による調査
建物に問題がないか建築士さんにみてもらい、書類を書いてもらわなければならない。
素人が建てた車庫を建築士さんはどう判断するのか。
もうドキドキだ。
しかし、調査は問題なく終わった。
20年も問題なく建っていること、基礎と建物の固定もしっかりしてあることなどから、『問題なし』と判定。
書類を窓口に提出し、違反建築物の処理が終わった。
心折れそうに…
ただでさえ建築確認申請で手こずっていたのに、思わぬところで出てきた違反建築。
それも、自分とは関係ない20年前の建物だ。
何度も心折れそうになるが、なんとか処理できた。
違反建築に対する知識も増えた。
仕切り直しだ。
建築確認申請、続きをがんばろう。